愛和塾には飛田給・西調布・武蔵野台・白糸台周辺の小中学生が通っています。主に都立高校志望の非通塾者に向けて勉強法を記述しました。

社会

1.問1が地理・問2が歴史・問3が公民の問題の場合が多いようです。

順番は変わりますが、どれも基本的な問題です。ただし写真や絵などを用いた問題で時にそれが一見分かりにくいものの場合があり、受験生を惑わせることもありますが、その下にある説明文をよく読むことで理解できるようになっています。また、記号で答えるのではなく、答えを記述させるものが一問は入っています。

2.世界地理の問題が3問出題されます。

地域や国、都市などに①~④やA~DやX~Zなどの番号や記号がついた世界地図が与をえられており、それらを元にして問題が作られています

問1では雨温図と説明文が与えられており、世界地図からその地域や国、都市など選ばせる問題などがよく出されます。世界全体の気候区分はおおよそ頭に入れておくことが必要です。赤道を中心に南北に熱帯・乾燥帯・温帯・冷帯・寒帯と広がっていくことなどは基礎中の基礎です。赤道はどんな世界地図にも引けるようにしておきましょう。(時差は経度15度で1時間(360÷24)、東ほど早くなります)

問2では、生産量や輸出入量や貿易相手国などに関する表とそれに関連する説明文が与えられ、説明文に該当する地域や国などを世界地図の中から選択させる問題が考えられます。工業製品の生産量(額)、鉱産資源の産出量(額)、農産物の生産量(額)など主なものに関しては知っておく方が良いですが、(どんなものがあるのかは【模擬試験・入試点アップ】の『社会』の「地理」をご参照ください。

実は覚えてはいなくても正確にグラフや表を読み取ることができれば解ける問題もあります。地理については覚えることにばかりとらえられないことが大切です。知っていればより早く正解にたどり着けますし、自信を持って答えられると言うことになるはずですが。

問3では特定の地域(州)例えば、アメリカとかヨーロッパとかアジアなど、に関するもので、地図には特定地域(国)に記号や番号が付けられています。その下に説明文が与えられており、地域(国)との説明文とを組み合わせていくような問題が多く出題されています。

これも大まかな地域(国)に関する知識は必要ですが、知識を問うと言うよりは、説明文を理解することができれば細かい知識はなくてもできる問題です。

3.日本地理の問題が3問出題されます。

世界地理と同じように、気候や地域ごとの産業に関する問題などが出されますが、与えられた資料をもとに論述させる問題がよく出されるようになりました。

資料の中には表やグラフとともに説明文がありますので、その文を中心にして、表やグラフを読み取っていくことで論述していくことはそんなに難しくはないかと思います。必ず何かは書けるはずですので、完璧では内にしても部分点はもらえるようにしっかり取り組んでください。

4.歴史に関する問題が4問出題されます。

年度によってテーマがあり、それに沿った問題が出題されることが多いのですが、結局は一般的な学習を行っておけばことさら一定のテーマごとに勉強する必要はありません。

地理とは違い歴史はどうしても知識を問うものが多くなってしまいます。年代そのものは出題されませんが、古い順に並べるものや年表やグラフの一定の時期と説明文にある事柄とを結びつける問題などが考えられますが、キーワードとなる歴史的事項については、きちんと理解するとともに、その年代を覚えてしまった方が順番を答えるにもグラフや年表と結びつけるにもを楽に答えられるはずです。どの年代を覚えるのが良いのかは、【模擬試験・入試点アップ】の『社会』の「歴史」をご参照ください。年表を挙げておきますのでそれを参考にしていただければと思います。

歴史の分野からも論述問題が出される場合があります。しかしこれは知識を問うと言うよりは、地理の論述と同じように年表やグラフや表と説明文にある事柄とを結びつけながら論述するのですが、何を問われているのかをしっかりつかみ論点をずらさないようにすることが大切です。説明文を中心にして年表やグラフや表の意味をしっかりつかめれば論述していけるようになっています。

5.公民の問題が4題出されます。

基本的な事項はしっかり理解しておくことが必要です。覚える事項は量的には歴史よりも少なくてすみますが、言葉が取っつきにくいので難しく感じます。中学生が日常生活ではあまり使わない事項がほとんどでしょうから覚えにくいのです。覚える必要のある事項については【模擬試験・入試点アップ】の『社会』の「公民」をご参照ください。

時事問題そのものは出されませんが、現代社会の問題として環境問題・国際紛争に関わる問題・貿易収支など、普段から現代社会で起こっている問題に対してそれなりの興味を持ってくけるように努力していくことが大切だと思います。その感覚がないと単に公民的事項を覚えようとしてもなかなか覚えられるものではありません。

公民的分野からも年表やグラフや表と説明文にある事柄とを結びつけながら論述する問題が出されます。地理や歴史と同様、説明文を中心にして年表やグラフや表の意味をしっかりつかめれば論述していけるようになっています。
問1.地理・歴史・公民の融合問題が3問ほど出されます。
明らかに地理の問題とか歴史の問題とか公民の問題というように区別できないような問題で、社会科としての総合的な問題と言うことになります。これらに対する対策はまさに総合的なものなので、地理・歴史・公民の勉強をしっかり進めていくこと以外にはありません。

最後に、社会科の勉強をするときに心がけて欲しい子ことを列挙しておきます

第一に社会科は暗記科目ではないと言うことです。理解→覚える→記憶→忘れる→覚える→記憶の連続で、その出発点は理解から始まります。忘れてしまっていたら何度も繰り返すことです。

第二に応用は効かないと言うことです。地理が分かっているのだから歴史もそれを応用して分かるはずと言うようなことも同じ公民の中でも憲法を勉強したのだから国連のことも分かっているなどということはあり得ません。一つずつ勉強を積み重ねていくしかありません。しかし逆に言えば勉強したところは今までがどうであれ、すぐに結果が出てくると言うことです。今までは良い点が取れなくても勉強すればすぐに良い点数がとれるようになると言うことです。その逆で勉強しなければ今までいくら成績が良くても簡単に落ちてしまうということにもなります。

模擬試験では3年生でも前半のうちは試験範囲というものが発表されています。(後半になると範囲は全範囲なのでなくなってしまいます)模試の試験範囲に沿って勉強を進めていけばほとんどの範囲の復習ができるはずです。模試を勉強のチャンスと考えてしっかり準備をしてから受験するようにしてください。

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