愛和塾には飛田給・西調布・武蔵野台・白糸台周辺の小中学生が通っています。主に都立高校志望の非通塾者に向けて勉強法を記述しました。

社会

教科・単元ごとの細かい勉強方法については、でき次第順次公開させていただきます。
現在のところ社会科は地理・歴史・公民ともほぼ完成し、数学は数量編のみほぼできあがり公開してあります。

「社会」は暗記科目だと思っているうちは、覚えられない。

 「社会は暗記科目だ。」という人がいますが、これは少し考え違いをしているのではないかと思います。確かに他の科目に比べて、覚えるしかないものも数多く含まれているのですが、同じ覚えるにしても、単なる丸暗記では覚えられる量には限りがあります。円周率を何十桁 も覚えている人がいますが、たぶんその人なりには何か語呂合わせがあるとか、覚える手段があるはずです。人間の脳は何かの関連づけがないと覚えられないようにできているのではないでしょうか。歴史の年代を覚えるにしても、闇雲に語呂合わせだけを覚えたとしても役には立ちません。例えば「白紙に戻す遣唐使廃止」ですが、「白紙」を「」894年」と覚えるのですが、「白紙に」までで「8942年」となってしまいます。遣唐使を廃止したのは、だいたい平安時代の中頃で900年頃というのを知っていないと使いものになりません。

 最初から覚えようとしないこと、理解することから始まる

 各教科について、具体的にはこの後で述べますが、どの教科についても ①『理解』→②『憶える』→③忘却(忘れる)→④『記憶』、この繰り返しです。①『理解』は一時でかなり持ちますが②以降は何度も繰り返す覚悟が必要です。とにかくいきなり覚えようとはしないことがかえって憶えられる近道なのです。

 覚えたことと理屈とを結びつける

理屈と結びつけて覚えたことは、丸暗記したことがすぐに忘れてしまうのに対して、忘れにくくなります。 確かに覚えるしかない(暗記するしかない)ことも多くあります。地名や河川や山脈など名前だけでなくその場所も地図の上で覚えねばなりませんし、人名はどの時代にどんな事をやった人なのか、制度や機関などもその名前(どう呼ぶのか)は覚えるしかありません。ただ、この地域はどんな波高だから何が作られているとか、この地域にはこんな鉱産資源が獲れるので、こんな工業が発達したとか、農業の発達で生産性貸せ向上した分だけ。手工業が都発達し、その手工業品とか農産物を好感するための仲立ちとして商業が出てきたとか、それぞれ理屈があります。理屈と結びつけて覚えたことは忘れません。

 応用は利かない科目(積み重ねはほとんどない)

 「地理」ができるのだから「歴史」や「公民」もできるはず。というようなことは全くありません。同じ「歴史」でも「鎌倉時代」が分かったから「明治時代」もわかるといったものではありません。時代の流れに対する共通した法則のようなものは多少ありますが、やはり一つずつ理解し覚えていくより仕方ありません。しかし、逆に前に勉強したことは分かっていなくても今やっていることだけは覚えれば、その部分の問題は解けるということもあります。

  社会の問題に興味を持つことから始めよう。

 中・高校生むけのニュース解説番組があります。続けて何回か見ている疑問に感じたり、もっと知りたいと思うことも出てくるはずです。今、「イスラム国」(イスラム教過激派)が話題になっていますが、これもアラブ民族とイスラエル(ユダヤ民族)の問題やイスラム教徒内の教派の対立など、歴史に関わる問題でもあります。地理的な条件や政治・経済の問題など複雑に絡み合っていますが、それらを理解しようと努力することは決して事柄を暗記すればよいようなものではないことは、少なくとも理解できるようになるはずです。

 

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